Column ソフィア・オルソンさん
スウェーデン人は日本人と同じく祭りが大好きだ。夏になると各地方で様々な理由により祭りがあるが、それ以外にスウェーデン全国民による大きな祭りも毎年行われている。そのスウェーデン人が大事にする大きな祭りの日について説明をしたいと思う。
お正月は日本の最も大切な祭りと考えられる。スウェーデンでは、お正月も大切な祭日だが、家族と一緒に過ごす日ではない。お正月は友達が集まり、フォーマル服を着て食事をするという習慣がある。12時になると花火を見ながらシャンパンで乾杯をする。
次の祭りはキリスト教の古いイースター(キリストが亡くなった日)という祭りである。イースターは四月ぐらいで、学校はいつも一週間休む。キリスト教以外、昔のスウェーデンでは魔女を心配した人が多かったので魔女らしい女をかがり火で燃やした。今もイースター日に子供たちはイースター魔女の服と化粧を使い、自分で作ったカードやきれいなイースター卵を隣に住む人にあげに行く。その代わりに子供はよく甘いものをもらっている。夜にかがり火を見に行く人が多い。またキリストは人間として柔らかかったため、「ラム(子羊の肉)」と言われていたので、この日はみんなラムを食べる。
スウェーデン人は冬が長くて暗いため夏が本当に大好きだ。夏の最も大きい祭りは夏至祭である。夏至のとき家族と友達が海か湖の近いところで集まり、朝から夜までできるだけ外で食べ、飲み、遊び、踊る。女の子は頭に花のティアラ(花輪)をつけ、みんなは花と葉で作ったポールを立てて、その周りを踊る。その日は鰊と新ジャガイモといちごケーキを多くに食べる。白夜でもあるので遅くまで外でパーティをやる。
12月13日に聖女ルシィアを祭る「ルシィア」が全国で行われている。現在では、ルシィアは各家族の娘を意味する。 ルシィアは明るさを持ってきてくれるとされていることから1年で最も日が短く、一日中暗いこの日に女の子は白いドレスを着て、ろうそくのティアラをかぶり歌を歌う。ルシィアに続いて歩く女の子たちもまた白い服を着て、一緒に特別な歌を歌って、サフランで作ったパンを祭りに参加した人たちにプレゼントする。その日には、スウェーデンの全学校でも、病院でも、家でも、至る所でルシィアを見ることができる。
最後に、クリスマスはスウェーデン人にとって最も大切な祭りである。料理や飾りや買い物の準備はできるだけ早く始める。12月の始めから窓でろうそくの形の電気を置き、毎週の日曜日にろうそくを一本づつ増やしながら火をつける。 ついにクリスマスになると全国民は様々な準備で忙しい。クリスマスツリーを美しくすることや、家の飾ることや、特別な料理とケーキの作ること。クリスマスは家族の祭りで、みんなは時間を静かに過ごしている。 スウェーデンでは12月24日に行われており、その日に料理とケーキを多くに食べ、辛くて熱いワインも飲む。午後になったらサンタクロースがドアをノックして「やさしい子供がここにいますか?」と尋ねる。 そうして、みんなにプレゼントを配る。 スウェーデンの冬が寒いので暖かい家の中でろうそくをつけ、家族と共に楽しい時間を過ごす。
スウェーデンの南にある第2の都市ヨーテボリ(Göteborg)から車で北に1時間のところにある海沿いの避暑地リセキール(Lysekil)出身。
首都ストックホルムから車で南西に2時間のリンシャーピン(Linköping)大学から北海道大学工学部へ留学。東京で3ヶ月、札幌で9ヶ月の1年間の日本生活を終え、2004年8月に帰国されました。