小樽市 Y邸
※オーナーのプロフィール・ご家族構成は取材時のものです。
- マイホームを決めるまで
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「北海道へはよくスキー旅行で来ていたのですが、4年前に来たときに突然入院をすることになりまして…。その時、1ヶ月ほど小樽で暮らしたのですが、すっかりこの街が気に入ったのが大きなきっかけですね」
それまで大阪に住んでいたご夫婦。知り合った入院先の先生がとても信頼できる方だったことや、予後の治療のことも考えて小樽への移住を意識しはじめたという。そして「無理かもしれないと思いつつ、勤務先に異動希望を出した」とご主人。小樽市内の高台の海の見える風景に一目惚れし、2002年に土地を購入した。「小樽にも知り合いができましたし、環境のことも考えて、妻だけ先に暮らしてもいいかなと。逆単身赴任とでもいうのでしょうかね(笑)」。そうして小樽に家を建てる準備を進め、2004年6月に着工し、同年10月、晴れて入居の運びとなった。なんと「北海道転勤」という大きなお土産も一緒。夫婦揃っての「海の見える家」での生活が実現した。
- スウェーデンハウスに決めるまで
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「もともと二人とも北欧に興味があって」と奥様。海外旅行に行った折々、北欧の家の温もり感やインテリアなどに興味を持ち始めたとおっしゃる。「スウェーデンハウスは興味があったのでホームページから資料を取り寄せたりしていました。北海道へ遊びにきた時、たまたま豊平会場のモデルハウスを見学したのですが、大阪から来ているのにとても親身に相談に乗ってくれたのです」。その時点で家を建てるならスウェーデンハウス!と決めたとお二人。「すごいなと思ったのが具体的な話が進み始めたとき」とご主人。何がすごいと思ったのかを伺ってみた。
1.北欧住宅のスタイル、思想をしっかり反映していること。
2.木に温もりと香りがあること。
3.大阪にもスウェーデンハウスの支店があるのに、北海道から担当者が打ち合わせに来ること。
「特に3番目がびっくりしました。北海道で建てるなら、北海道のことを知っている担当者の方が季節事情、北海道の習慣など地域特性がわかるからとわざわざ来てくれたんです」
北海道暮らしも初めてのYさんにとって、そのアドバイスはとても心強かったという。家づくりで一番悩んだことを伺ってみると「夢を叶えようとすると、とても大きな家になってしまって。そうなると資金計画も大変でした(笑)」とおっしゃる。
- マイホーム計画でこだわったこと
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「家を建てるときに一番工夫したのはもちろん”海が見える”こと。どこにいても見えるよう窓の大きさや位置を考えました」と奥様。なるほど、リビングも2階寝室も大きくとられた窓の向こうには石狩湾が広がる。全体的にオープンな設計を基本とし、1階は大きな吹き抜けのあるリビング・ダイニングが中心。「薪ストーブにすることは最初からの希望でした」。主暖房はもちろんセントラル式暖房だが「火の見える傍でぼーっとしていられるのが好き」とおっしゃるお二人。
「長く暮らす家なので二人、年をとっても快適に暮らせるようバリアフリーを意識した」と、バスルームやトイレも引き戸にし、ゆったりとしたサイズ。
「お風呂に窓をつけられるのも北海道ですよね。まあ、ご近所もあるので開けっ放しにはできませんけど(笑)」。
- これからマイホームを建てる方にアドバイス
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「焦らず、じっくりと取り組むこと。妥協しないことですね」とYさん。「ずっと住み続けるところですからね、焦っちゃダメですよ。時間をかけ、回数を重ねて行くと解決策も見えてくる。もちろん、全部を実現させることはできないけど、話し合いをすることで本当に必要なことも見えてきますから」とご主人。そして「プロのアイデア、意見にも耳を傾けること」を勧める。
「いくら本を読んで勉強しても、やっぱり設計士さんなどプロには叶いません。その意見は貴重ですし、施主としてはそういうアドバイスをしてくれる方を選ぶことが重要なんじゃないかな。そういう意味で私たちは本当にいい人に支えられ、大阪にいながらここに家を建てることができたと思います」
入居から2年、食器やカーテン、ディスプレイなどあちこちに北欧デザインが息づく住まいで、Yさんご夫妻は「海の見える暮らし」を満喫している。