オーナーズインタビュー

商品に自信を持っている
営業の行動に信頼を感じて

オーナーズインタビュー VOL.08

旭川市 A邸

※オーナーのプロフィール・ご家族構成は取材時のものです。

家を建てるまで、少し時間がかかりました
 ご主人にとって、現在の旭川に家を建てるまでにはいろんな思いや時間がその過程に詰まっている。
 北見から転勤で札幌に来た平成7年、42歳の頃、ご主人は家族の住む家は家族の生活や、定年後の人生設計も意識して札幌圏にと漠然と考えていた。建てるということは最初は考えてもいなかった。それが、なんの気なしに立ち寄った住宅展示場でスウェーデンハウスの家を見て、考えが変わった。「木の温もりと重厚感がとても居心地よくて、この家は自分の感覚にあっていると感じました」。さらに対応してくれた担当者の印象も良かった。「あとから聞くと新人の方だったようですが、しつこくなくて控えめで、でも自分の商品に自信を持っていて」。それから家を建てるということを考えはじめた。
 当時ご主人の実家は旭川にあり、家が寒いと両親が口にするのを聞いていて「それならいっそ、古い家を壊して二世帯を建てないかと言ったんですが、結果的には実現しなくて」。その時、すでにスウェーデンハウスに設計図を依頼し、内金も入れていた。ご主人はキャンセルを申し出、当然お金は戻ってこないと思っていた。それがスウェーデンハウスの季刊誌を定期的に今後も送って欲しいと伝えた時、担当者が「この後もスウェーデンハウスを考えていただけるようでしたら、会社に頼んで、内金は一旦お返ししますね」と全額をそのまま返却してくれた。思いがけない担当者の対応にご主人は、スウェーデンハウスに対し信頼できる印象を持つとともに、建てるならこの担当者で建てたいとの思いを強めたそう。
 それから思いがけないことが起きた。平成13年11月にご実家のお父様が病で余命いくばくもないことがわかった。「その時、父にがんばれという気持ちを伝えたくて、旭川に家を建てるよと言ったんです」。その後わずか5か月後の平成14年3月にお父様が亡くなられてしまう。「それでも家を建てる約束は守ろうと思いスウェーデンハウスに設計を依頼しました」。亡くなられた年の平成14年12月に実家のすぐ隣に家を完成。翌15年3月、2人のお子さんが中学、高校卒業と同時に旭川に家族で引っ越しをした。
四季の移り変わりが感じられる家
 家ができてからも平成15,16,17年と3年間、ご主人は札幌で単身赴任をし、週末だけこの家に戻る生活を続けた。「週末しか帰れなかったのですが、庭を造ったり、家の廃材でイスを作ったり、目的があると家に戻るのが楽しみでした」。庭には当初は目隠しのために作った藤棚、きれいな緑の芝生、実家の廃材で作ったベンチなど、ご主人が手をかけた空間が随所に見られる。窓の外には桜の木も植えられ、木々の間にはバードテーブルも2つ置かれている。 知り合いからバードテーブルを作るといろんな鳥が来るよと教えられ実際に設置してみると、シジュウカラやゴジュウカラ、キレンジャクなど、季節ごとにいろんな鳥が庭を訪れるそう。 朝ダイニングテーブルに座り、珈琲を飲みながら鳥を眺めるのが家を建ててから生まれた楽しみの1つだという。
「私は、スウェーデンハウスには木が似合うと思っているんです。木があると家が引き立つ気がしていて」。窓の外には木々の緑がそよぎ、近くにバイパスがあるにもかかわらず、喧噪がまったく感じられない。確かに自然の中にいるようなおだやかな気持ちになる。
 奥様も木々について話してくれた。「窓から見える風景ってとっても家には大切ですよ。私はキッチンから見える藤棚がとても好きですが、どの窓の外にも木立があって、家の中にいながら季節の移り変わりを感じられるのって、本当に気持ちがいいですよ」。きれいな芝の敷いた庭のすぐ近くには「ご主人自称の果樹園」もあり、イチゴ、ブルーベリー、ブラックベリーが植えられている。収穫の時期には奥様が果実でジャムを作って、家族で旬を味わうそう。
家族のお気に入りの場所たち
 ご主人の一番のお気に入りの場所は、部屋の中心にあるどっしりとした重厚感のある薪ストーブの前。子供の頃、薪ストーブの温かさがとても心地よかったのを覚えていて、最初から薪ストーブは付けたいと思っていたそう。当初の予定だった薪ストーブを、別の気に入ったデザインに取り替え、室内の中心に取り付けた。薪割りもご自身で楽しみながらしている。薪ストーブはとても気に入っていて、週に1度火を入れてその前でビールを飲むのがなんともいえない贅沢な気分になるそう。「火を眺めていると、視覚的な温かさというのがあって、ここでビールを飲むのは最高です」。真っ黒い煙突は大きな屋根の中心に突き出していて、外から見る家全体の印象をさらに風格のあるものにもしている。
 家族がよく「お昼寝」するのは、リビングにあるソファ。リビングには、古い風格を感じさせるプレイヤーとスピーカー、それを囲むように本が置かれていて、落ち着いた雰囲気が印象的なスペースとなっている。設計士に古いステレオがあることを話したところ、それをぜひ置きましょうということになり、ステレオとご主人の好きな本を中心にした空間が生まれたそう。CDも置かれ、家族の誰もが気軽に音楽を楽しめるようになっている。
 奥様がお願いしたのは、お掃除がしやすい家であることと、介護関係の仕事をしていた経験から、車椅子が通りやすい段差のない、通路を広くしたデザインであること。特徴的なのはコンセントの位置が通常より高く、車椅子のまま差し込めるようになっている。将来的なことも考えての設計だったが、住んでみると通路が広いので掃除がしやすく、キッチンも本当にスムーズに作業ができるうえ、窓も拭きやすいそう。  ピアノを習っている高校生のお嬢さんは楽譜を読む時にライトの位置が自在に変えられるのと、自分の部屋のクローゼットがお気に入り。でも勉強する時は不思議とダイニングテーブルが居心地がよくて1階にいることが多いとのこと。「ほとんどがホームコンサルタントと設計士の方におまかせしました」。けれどそこにはA邸らしい暮らしが生まれていて、取材中BGMに大阪の息子さんが送ってくれたCDが奏でられた空間は、本当に居心地よく感じられた。
家を建ててみて、今ご主人が思うことは?
「自分としては、少し家を建てるのが遅かったかなとも思いますが、現在の家は実家の隣にあり、母の顔もすぐに見ることができて、結果的によかったと思っています。スウェーデンハウスは決して安い家ではないし、自分なりには無理をしたつもりですが、その分、納得のいく家を建てられました」。
 A邸は、シンプルな空間のなかに家族の要望がきちんとベースにかなえられていて、普段着での暮らしが心地よく過ごせる。お正月には道外に住んでいる長男と次男も帰省し家族全員が集まって、ご主人が大きさにこだわってオーダーした2m20cmの大きな無垢の木のダイニングテーブルで、食事を楽しむそうだ。
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